幽霊姫は止まれない!
第三十六話 答え合わせは、いつかまた
「それにしても、どうして彼はあんなに姫君を回転させたんです?」
「知らないわよ、突然なんか回されたの」
質問に答えながら思い出しておぷっと再び胃に違和感を覚える。
(本当になんでなの)
楽しく、また私を宙ぶらりんにしていることが周りにバレないようにたまに回すまでは良かった。それだけなら何も問題がなかったのだが。
「『まるで子供をあやすパパみたいね、きっといいパパになるわ。楽しみね』って言っただけだったのに」
自分的にはそれなりに褒め言葉のつもりだったのだが、私のその言葉を聞いた瞬間何故か顔を赤らめたオスキャルが回転を増量したのだ。しかも速度アップも追加である。
私としては理由もわからずたまったものではなかったのだが、私のその説明を聞いたミック公爵令息は何かに思い当たったのかふはっと吹き出した。
「何かわかったの」
「あはは。彼はムッツリだということがわかりました」
「は?」
「簡単なことですよ、姫君を抱えながらそんなことを言われたから想像したんでしょう」
「何を」
「貴女に似た子供を」
「え……」
「知らないわよ、突然なんか回されたの」
質問に答えながら思い出しておぷっと再び胃に違和感を覚える。
(本当になんでなの)
楽しく、また私を宙ぶらりんにしていることが周りにバレないようにたまに回すまでは良かった。それだけなら何も問題がなかったのだが。
「『まるで子供をあやすパパみたいね、きっといいパパになるわ。楽しみね』って言っただけだったのに」
自分的にはそれなりに褒め言葉のつもりだったのだが、私のその言葉を聞いた瞬間何故か顔を赤らめたオスキャルが回転を増量したのだ。しかも速度アップも追加である。
私としては理由もわからずたまったものではなかったのだが、私のその説明を聞いたミック公爵令息は何かに思い当たったのかふはっと吹き出した。
「何かわかったの」
「あはは。彼はムッツリだということがわかりました」
「は?」
「簡単なことですよ、姫君を抱えながらそんなことを言われたから想像したんでしょう」
「何を」
「貴女に似た子供を」
「え……」