幽霊姫は止まれない!
幕間・三 片想いのあの人は(ミック視点)
「ねぇ、妖精姫って知ってる?」
それは隣国にいる従姉妹からの話だった。
「こっちでも有名だとは思うんだけど、幽霊姫って言ったらわかるかしら」
「それは前提が違うな」
にこにこと話す彼女に首を振り、そして諭すようにゆっくりと話す。
「この世で幽霊なんて呼ばれるような女性はいない。全員がそれぞれ違う美しさを持った花であり蝶なんだ。あぁ、可憐な彼女たちに今日はどこで出会えるだろう?」
「そ、そう」
ボクのその説明を聞いたイェッタが若干顔を引きつらせながら頷く。そんな表情の彼女ももちろん可愛い。
この世の女性というのは素晴らしい。母になるという神秘を秘め、そして美という天からの授かりものを全員が装備している。近寄ればいい香りがするし、何人もが固まっているとまるでそこは花畑か楽園だ。
ボクも美を意識している方だが、どうしても骨格で女性のような神秘的な丸みを帯びた美しさは表現できない。
それこそが彼女たちが花であり蝶である所以だろう。
……と、そんなことを考えていると、イェッタが大きく咳払いした。
それは隣国にいる従姉妹からの話だった。
「こっちでも有名だとは思うんだけど、幽霊姫って言ったらわかるかしら」
「それは前提が違うな」
にこにこと話す彼女に首を振り、そして諭すようにゆっくりと話す。
「この世で幽霊なんて呼ばれるような女性はいない。全員がそれぞれ違う美しさを持った花であり蝶なんだ。あぁ、可憐な彼女たちに今日はどこで出会えるだろう?」
「そ、そう」
ボクのその説明を聞いたイェッタが若干顔を引きつらせながら頷く。そんな表情の彼女ももちろん可愛い。
この世の女性というのは素晴らしい。母になるという神秘を秘め、そして美という天からの授かりものを全員が装備している。近寄ればいい香りがするし、何人もが固まっているとまるでそこは花畑か楽園だ。
ボクも美を意識している方だが、どうしても骨格で女性のような神秘的な丸みを帯びた美しさは表現できない。
それこそが彼女たちが花であり蝶である所以だろう。
……と、そんなことを考えていると、イェッタが大きく咳払いした。