幽霊姫は止まれない!
第四十話 三か月後に、災厄?
「聖女だと認めるしかないってことね」
「あぁ。彼女の預言は本物だったからな」
「そして彼女と兄様とが結婚しなければこの国に危機が訪れるそうよ」
「「けれど結婚すれば豊かになる」」
「まぁ、その預言が本物なら豊かにすることも可能でしょうけど」
だが、危機が訪れるとはどんな危機なのか。
(そりゃお兄様も一先ずは受け入れなくちゃいけないわよね)
流石に王族、それも王太子の結婚だ。では今すぐに、なんてことはないはず。
「まぁ、最短でも一年ってところかしら」
「「三か月」」
「三か月!?」
口をそろえて告げられたその期間に愕然とする。今日会った相手と結婚するまで三か月しかないというのはあまりにも早すぎだ。
驚いて声をあげた私に、ビアンカ姉様が頷き、ブランカ姉様がため息を吐いた。
「三か月に災厄が訪れるそうなの」
「だからそれまでに結婚しなきゃいけないんだとよ」
「それにしたって、短すぎるわ」
王族の結婚なのだから準備だってかなり必要だ。
諸外国への招待状も送らなければならないし、その招待した相手が参列するための移動時間だって考慮しなくてはならない。
「あぁ。彼女の預言は本物だったからな」
「そして彼女と兄様とが結婚しなければこの国に危機が訪れるそうよ」
「「けれど結婚すれば豊かになる」」
「まぁ、その預言が本物なら豊かにすることも可能でしょうけど」
だが、危機が訪れるとはどんな危機なのか。
(そりゃお兄様も一先ずは受け入れなくちゃいけないわよね)
流石に王族、それも王太子の結婚だ。では今すぐに、なんてことはないはず。
「まぁ、最短でも一年ってところかしら」
「「三か月」」
「三か月!?」
口をそろえて告げられたその期間に愕然とする。今日会った相手と結婚するまで三か月しかないというのはあまりにも早すぎだ。
驚いて声をあげた私に、ビアンカ姉様が頷き、ブランカ姉様がため息を吐いた。
「三か月に災厄が訪れるそうなの」
「だからそれまでに結婚しなきゃいけないんだとよ」
「それにしたって、短すぎるわ」
王族の結婚なのだから準備だってかなり必要だ。
諸外国への招待状も送らなければならないし、その招待した相手が参列するための移動時間だって考慮しなくてはならない。