幽霊姫は止まれない!
当然お互い手ぶらなんてことはできないが、結婚祝いやそのお祝い返しが簡単に手に入るわけではないだろう。
(そんなに結婚を早めたいだなんて、流石にちょっとおかしいかも)
どんな預言だったかは知らないが、婚約という状態ではダメだったのだろうか。
王太子妃という地位に必ず付かねばならない理由があるの?
だが、考えてもわからない。けれど、どうしても引っかかる。
「怪しいと思っているのは私もだ」
「えぇ。ぎっくり腰をひとつ預言したところで本当に災厄なんてものが来るかわからないもの」
「でも、ぎっくり腰ってところが気になるわ。お父様のぎっくり腰なんて外的要因ないものね。仕込みようもないし」
「「そうなのよ」」
「流石だな、エヴァ。賢いぞ」
「流石ね、エヴァ。可愛いわ」
にこにこと笑った姉ふたりに頭を撫でられ、私もつい笑ってしまう。
こうやって頭を撫でられるのは、いくつになっても少しくすぐったくて心地よかった。
「「と、いう訳で」」
しばらくそんな姉たちの手に委ねていた私へ、コホンと咳払いした姉たち。
そしてそれぞれが口を開いた。
「エヴァとオスキャルが調べてみてくれないか?」
(そんなに結婚を早めたいだなんて、流石にちょっとおかしいかも)
どんな預言だったかは知らないが、婚約という状態ではダメだったのだろうか。
王太子妃という地位に必ず付かねばならない理由があるの?
だが、考えてもわからない。けれど、どうしても引っかかる。
「怪しいと思っているのは私もだ」
「えぇ。ぎっくり腰をひとつ預言したところで本当に災厄なんてものが来るかわからないもの」
「でも、ぎっくり腰ってところが気になるわ。お父様のぎっくり腰なんて外的要因ないものね。仕込みようもないし」
「「そうなのよ」」
「流石だな、エヴァ。賢いぞ」
「流石ね、エヴァ。可愛いわ」
にこにこと笑った姉ふたりに頭を撫でられ、私もつい笑ってしまう。
こうやって頭を撫でられるのは、いくつになっても少しくすぐったくて心地よかった。
「「と、いう訳で」」
しばらくそんな姉たちの手に委ねていた私へ、コホンと咳払いした姉たち。
そしてそれぞれが口を開いた。
「エヴァとオスキャルが調べてみてくれないか?」