幽霊姫は止まれない!
 護衛になる、とはいっても当然私に護衛なんてできない。だが、オスキャルを間近に見ていたからこそ真似事くらいならばできるはず。
(三か月という短さで結婚しようというんだもの。もちろんその期間に打ち合わせだっているし、決めなくちゃいけないことだった沢山ある)

 それに彼女が本物の聖女で、そして預言者でもあるのなら、潜入した私たちのことだって当然既に『知っている』だろう。
 その反応を間近で見るためにも、この〝王太子の護衛〟というポジションは悪くない。
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