幽霊姫は止まれない!
第五十話 トラウマだなんてそんなばかな。あ、いや正しい。
「ひどい目にあったわね」
「正直トラウマものなんですけど……」
そのまま王城まで戻ってきた私たちは、いつもの庭園奥の東屋に座り項垂れていた。
何もしていないのにぐったりだ。これが精神疲労というやつだろう。
護衛騎士であるオスキャルも私と並んで座りぐったりとしており、まぁ本来の護衛騎士という職務からすればあり得ない光景ではあるが、なんだかんだでいつもの私たちの姿にむしろ安心感を与えた。
「でも、これからどうするかが問題ね。聖女じゃなく性女だというところに乗り込んで決定的な証拠を得るつもりだったのに」
「まさか預言者が本物である可能性が出てくるとは、正直思ってませんでした。だってさっきの、俺たちが来るってわかっていたからこそバケモノを突撃させたってことでしょ」
「だからバケモノはやめなさい」
はぁ、とため息混じりにそう告げられ私も頷く。
(ぎっくり腰だけじゃなく、私たちが来ることも預言したってことかしら)
だが、それならばどうしてお姉様たちに見られている中で娼館へ向かったのだろうか。
「正直トラウマものなんですけど……」
そのまま王城まで戻ってきた私たちは、いつもの庭園奥の東屋に座り項垂れていた。
何もしていないのにぐったりだ。これが精神疲労というやつだろう。
護衛騎士であるオスキャルも私と並んで座りぐったりとしており、まぁ本来の護衛騎士という職務からすればあり得ない光景ではあるが、なんだかんだでいつもの私たちの姿にむしろ安心感を与えた。
「でも、これからどうするかが問題ね。聖女じゃなく性女だというところに乗り込んで決定的な証拠を得るつもりだったのに」
「まさか預言者が本物である可能性が出てくるとは、正直思ってませんでした。だってさっきの、俺たちが来るってわかっていたからこそバケモノを突撃させたってことでしょ」
「だからバケモノはやめなさい」
はぁ、とため息混じりにそう告げられ私も頷く。
(ぎっくり腰だけじゃなく、私たちが来ることも預言したってことかしら)
だが、それならばどうしてお姉様たちに見られている中で娼館へ向かったのだろうか。