幽霊姫は止まれない!
第五話 ひとりでだって、出来るもの!
「ゴーレムがいるって言っていたわね」
魔女の秘薬を狙った盗人というのは常にいるらしく、そういった人たちから自身と薬草を守るために、ローザ自身の魔力から作り上げたゴーレムを放しているのだという。
単純な指示を組み込めるらしく、純粋なお客には反応せずあくまでも悪意を持った相手や、材料を盗もうとしている相手にだけ攻撃をしかける仕組みらしい。
(この場合の私はゴーレムにとって盗人になるのかしら)
材料を狙っているのは間違いないが、ローザから指示でもある。決して盗人ではないと言い切れるものの、それをゴーレムがどう認識するかは話が別だった。
「もし私に魔力があれば、ローザみたいに自身の護衛を作れたのかしら」
ゴーレムとゴーレムが戦う姿が見たいわけではないが、そういった自衛の手段があるのは悪くない。そう考えると、魔力を持たないことが少々残念に思えるが、その代わり私にはオスキャルがいるから。だからこそ彼を取り戻すために、今私がここに来たのだ。
念のためゴーレムと遭遇しないよう周りを注視しながら森の中を進む。
魔女の秘薬を狙った盗人というのは常にいるらしく、そういった人たちから自身と薬草を守るために、ローザ自身の魔力から作り上げたゴーレムを放しているのだという。
単純な指示を組み込めるらしく、純粋なお客には反応せずあくまでも悪意を持った相手や、材料を盗もうとしている相手にだけ攻撃をしかける仕組みらしい。
(この場合の私はゴーレムにとって盗人になるのかしら)
材料を狙っているのは間違いないが、ローザから指示でもある。決して盗人ではないと言い切れるものの、それをゴーレムがどう認識するかは話が別だった。
「もし私に魔力があれば、ローザみたいに自身の護衛を作れたのかしら」
ゴーレムとゴーレムが戦う姿が見たいわけではないが、そういった自衛の手段があるのは悪くない。そう考えると、魔力を持たないことが少々残念に思えるが、その代わり私にはオスキャルがいるから。だからこそ彼を取り戻すために、今私がここに来たのだ。
念のためゴーレムと遭遇しないよう周りを注視しながら森の中を進む。