幽霊姫は止まれない!
第六話 いつも見つけてくれるのは
ズザザッと地面を滑る音がし、地面に叩きつけられる衝撃ではなく何かにきつく包まれる衝撃が私を襲う。痛みはなかったが苦しいくらい全身が締め付けられ、驚き目を開いた私の視界に飛び込んで来たのは他でもないオスキャルだった。
「オスキャル……?」
「何やってんですか!? 俺が間に合わなかったらどうするんですか!」
どうやら地面に激突する寸前で私を抱き留めてくれたらしい。息苦しく感じるくらい私の体が締め付けられていたのは、オスキャルが私の体を力いっぱい抱き締めていたからだった。そこには惚れ薬でおかしくなってしまった彼ではなく、私の怪我を案じ、最優先で助けてくれる護衛騎士の姿。その姿に、薬の効果なんて関係なく彼は彼なのだとそう気付かされる。
「怪我はありませんね?」
「えぇ。よかったわ、染まりキノコは無事よ」
「はぁ? キノコより自分の無事を喜んでください」
キノコに触れた感覚すらも幻覚だったらどうしようかと思ったが、どうやら無事にキノコを入手出来ていたようだ。そのことに喜んでいるとムスッとした顔を向けられる。
「オスキャル……?」
「何やってんですか!? 俺が間に合わなかったらどうするんですか!」
どうやら地面に激突する寸前で私を抱き留めてくれたらしい。息苦しく感じるくらい私の体が締め付けられていたのは、オスキャルが私の体を力いっぱい抱き締めていたからだった。そこには惚れ薬でおかしくなってしまった彼ではなく、私の怪我を案じ、最優先で助けてくれる護衛騎士の姿。その姿に、薬の効果なんて関係なく彼は彼なのだとそう気付かされる。
「怪我はありませんね?」
「えぇ。よかったわ、染まりキノコは無事よ」
「はぁ? キノコより自分の無事を喜んでください」
キノコに触れた感覚すらも幻覚だったらどうしようかと思ったが、どうやら無事にキノコを入手出来ていたようだ。そのことに喜んでいるとムスッとした顔を向けられる。