幽霊姫は止まれない!
幕間・四 オスキャルの葛藤
これは、密かに、だがずっとお慕いし続けていた相手からの、とんでもない爆弾だった。
「ねぇ、オスキャルってさ」
「え……。な、なんですか。嫌な予感しかないんですが」
「娼館って本当に行ったことないの?」
「は?」
娼館。
今娼館って言ったか?
告げられたその単語に呆然とし固まっていると、何故かじとっとした目を向けられ思わず視線を逸らしてしまう。
(これ、この間ないって答えたばっかなんだけど)
信じてくれていなかったらしいその様子に若干傷つきつつ、なんて答えようか思考を巡らせる。
彼女がこんなことを言い出したのは、先日エヴァ様と一緒に潜入しようとして失敗した『夜闇の館』なんていうとんでもなくダサい名前の娼館のせいだろう。
吸血鬼をコンセプトにしているというその娼館は、他とは毛色の変わったプレイができるともっぱらの評判だった。
なんでもちゅうちゅうプレイという謎の吸血鬼システムが採用されているのだ。
特殊性癖にもほどがある。
「ねぇ、オスキャルってさ」
「え……。な、なんですか。嫌な予感しかないんですが」
「娼館って本当に行ったことないの?」
「は?」
娼館。
今娼館って言ったか?
告げられたその単語に呆然とし固まっていると、何故かじとっとした目を向けられ思わず視線を逸らしてしまう。
(これ、この間ないって答えたばっかなんだけど)
信じてくれていなかったらしいその様子に若干傷つきつつ、なんて答えようか思考を巡らせる。
彼女がこんなことを言い出したのは、先日エヴァ様と一緒に潜入しようとして失敗した『夜闇の館』なんていうとんでもなくダサい名前の娼館のせいだろう。
吸血鬼をコンセプトにしているというその娼館は、他とは毛色の変わったプレイができるともっぱらの評判だった。
なんでもちゅうちゅうプレイという謎の吸血鬼システムが採用されているのだ。
特殊性癖にもほどがある。