幽霊姫は止まれない!
「もちろんしょっちゅうは帰れないけど、たまに顔を見せたりして。貧乏だけど、楽しい生活よ。だけどある日帰ったら、院長を含め何人もが高熱を出していたの」
「高熱?」
「えぇ。明らかに病気だった。呼吸は荒くて熱も高い。私はすぐに薬を買ったわ。お医者さんを呼んで全員を見てもらうほどのお金はないけど、風邪に効く薬や喘息に効く薬を買うくらいは稼いでいたから」
そこまで話、聖女がゆっくり顔を左右に振る。その反応で続きを察した。
(効かなかったのね)
そしてその予測は正しく、彼女から告げられたのは薬を飲ませても下がらない熱の話だった。
「焦ったわ。そして看病するうちに、私にもうつってしまった。その孤児院にいた子供たちも、院長も全員がその原因不明の病で倒れたの」
「そんな!」
潜伏期間がほぼなくすぐに発熱したとなれば、感染力が爆発的に上がる。予防も対策も取れずに拡がってしまう。
その恐ろしさは想像に容易く、私は思わず声をあげた。
「子供たちは、他の感染者は……っ!?」
「ふふ。私が元気なのを見てわかるでしょ?」
「あ、え? 確かに」
焦った私だったが、目の前には元気に性女な聖女がいる。
「高熱?」
「えぇ。明らかに病気だった。呼吸は荒くて熱も高い。私はすぐに薬を買ったわ。お医者さんを呼んで全員を見てもらうほどのお金はないけど、風邪に効く薬や喘息に効く薬を買うくらいは稼いでいたから」
そこまで話、聖女がゆっくり顔を左右に振る。その反応で続きを察した。
(効かなかったのね)
そしてその予測は正しく、彼女から告げられたのは薬を飲ませても下がらない熱の話だった。
「焦ったわ。そして看病するうちに、私にもうつってしまった。その孤児院にいた子供たちも、院長も全員がその原因不明の病で倒れたの」
「そんな!」
潜伏期間がほぼなくすぐに発熱したとなれば、感染力が爆発的に上がる。予防も対策も取れずに拡がってしまう。
その恐ろしさは想像に容易く、私は思わず声をあげた。
「子供たちは、他の感染者は……っ!?」
「ふふ。私が元気なのを見てわかるでしょ?」
「あ、え? 確かに」
焦った私だったが、目の前には元気に性女な聖女がいる。