幽霊姫は止まれない!
彼女自身もナンバーワンを名乗るだけありとても敏い。だからこそ王太子妃になれば必ず王太子と接触できると今日まで厳しい妃教育に耐えていたはず。王太子には権力もあるし、本人も騎士としての力を有している。接触したタイミングで全てを話し助けを乞う計画だったのが、兄もまた警戒し接触ができなかったのだろう。
もちろん兄を篭絡する方法は彼女に無限にある。娼婦としての手管での篭絡を狙ってもいいし、ナンバーワンまで登り詰めたその賢さを使ってもいい。体の関係を持てればまた話も変わってくるだろうが、彼女の目的はあくまでも相談なので、おそらくその一線は守られただろうが……
「王太子殿下、シスコンですからね」
「あー」
「エヴァ様が騎士のフリして聖女様を口説こうとしている時点で、万一本当に王太子妃候補にしていたとしても対象外になったでしょう」
オスキャルがポツリと呟いた言葉に私は気まずさから目を逸らした。
「も、もちろん全くなびかなかった暁には、お兄様に太鼓判を押して推薦するつもりだったのよ?」
「結局娼館でちゅうちゅうを提案した時点で私は推薦してもらえそうにはないですね」
もちろん兄を篭絡する方法は彼女に無限にある。娼婦としての手管での篭絡を狙ってもいいし、ナンバーワンまで登り詰めたその賢さを使ってもいい。体の関係を持てればまた話も変わってくるだろうが、彼女の目的はあくまでも相談なので、おそらくその一線は守られただろうが……
「王太子殿下、シスコンですからね」
「あー」
「エヴァ様が騎士のフリして聖女様を口説こうとしている時点で、万一本当に王太子妃候補にしていたとしても対象外になったでしょう」
オスキャルがポツリと呟いた言葉に私は気まずさから目を逸らした。
「も、もちろん全くなびかなかった暁には、お兄様に太鼓判を押して推薦するつもりだったのよ?」
「結局娼館でちゅうちゅうを提案した時点で私は推薦してもらえそうにはないですね」