幽霊姫は止まれない!
四十年。人間同士であればそこまで短いと感じないが、それが何千年も生きるとされるエルフであればあまりにも短い時間だった。
そしてその時間が、突然短くなってしまったら。後悔、なんて言葉では済まないほどの絶望を感じたはずだ。
そう思い、私も俯きそうになってしまう。
「彼女はとても子供が好きで。でも私たちは子宝に恵まれなかったから」
「とても温かい人だったんですね」
「あぁ。彼女はこんな私にも……」
「似た者夫婦だったんだなって思ったわ」
「は?」
「だってそうでしょう。お互いに大事に思って尊重して暮らし、そして苦しんでいる子供たちのために薬を譲れるんだもの。貴方たちはとても温かく、そして似た者夫婦だわ」
そしてその時間が、突然短くなってしまったら。後悔、なんて言葉では済まないほどの絶望を感じたはずだ。
そう思い、私も俯きそうになってしまう。
「彼女はとても子供が好きで。でも私たちは子宝に恵まれなかったから」
「とても温かい人だったんですね」
「あぁ。彼女はこんな私にも……」
「似た者夫婦だったんだなって思ったわ」
「は?」
「だってそうでしょう。お互いに大事に思って尊重して暮らし、そして苦しんでいる子供たちのために薬を譲れるんだもの。貴方たちはとても温かく、そして似た者夫婦だわ」