幽霊姫は止まれない!
「相手を愛しているならそう言えばいいだろう。それとも自分の気持ちに気付いていないのか? 私は愛を唄う種族だからな、恋情のフェロモンをかぎ取れる。断言してやろう、お前は彼女を愛しているぞ」
「……う、うぅ」
「なんだ呻いて。信じられないのか? ならもう一度言ってや……」
「いりません! いりませんって! 俺はエヴァ様を好きなことくらい俺が一番わかっています!」
「なら何を悩んでいるんだ。さっさと番えばいいだろう」
「俺たちには明確な身分差があるんです! 想いを口にすることも許されてないんですよッ」
「ふむ? 同種族でも面倒なんだな、人間というやつは」
そこでいったん言葉を区切ったエルフが私へと視線を向ける。
どうしてだろう。
ものすごく嫌な予感がし、私の背中を冷や汗が流れた。
そしてその予測は当たり──……
「お前たち、両想いなのに」
「「……えっ」」
……──という、さっき以上の爆弾発言が放たれたのだった。
「……う、うぅ」
「なんだ呻いて。信じられないのか? ならもう一度言ってや……」
「いりません! いりませんって! 俺はエヴァ様を好きなことくらい俺が一番わかっています!」
「なら何を悩んでいるんだ。さっさと番えばいいだろう」
「俺たちには明確な身分差があるんです! 想いを口にすることも許されてないんですよッ」
「ふむ? 同種族でも面倒なんだな、人間というやつは」
そこでいったん言葉を区切ったエルフが私へと視線を向ける。
どうしてだろう。
ものすごく嫌な予感がし、私の背中を冷や汗が流れた。
そしてその予測は当たり──……
「お前たち、両想いなのに」
「「……えっ」」
……──という、さっき以上の爆弾発言が放たれたのだった。