幽霊姫は止まれない!
口走ったあと、すぐに後悔した。私は愛を唄う種族だ。住み込みで働くか、ではなく『離れたくない』と口にするべきだったと思ったのだ。
だが赤子は責めなかった。
それどころか泣きながら私へ飛びついてきたのだ。
(あぁ、やはりまだまだ赤子ではないか)
だがそれでよかった。
そんな赤子が可愛く、そして愛おしかった。
住み込みで、なんて言ったせいか、赤子は仕事をしたがった。
だから私は一番見晴らしのいい部屋を赤子に与え、そこで好きなことをさせることにした。
最初は戸惑っていたが、窓際で刺繍をしながら私が帰ってくるのを待っていた。
私はエルフということを隠し、作った薬をたまに城下町へと売りに行くことで生計をたてていた。その生活に、赤子が入り込んだことで全てが一変した。
いつもは薬を売った後はそのままどこかで食事を済ませ帰宅していたが、赤子が来てからはまっすぐ家に帰るようになったのである。
「おかえり、アルフォード」
赤子はいつも笑顔で私の名前を呼び出迎えてくれた。
出迎えてくれる赤子が愛おしかった。
だが赤子は責めなかった。
それどころか泣きながら私へ飛びついてきたのだ。
(あぁ、やはりまだまだ赤子ではないか)
だがそれでよかった。
そんな赤子が可愛く、そして愛おしかった。
住み込みで、なんて言ったせいか、赤子は仕事をしたがった。
だから私は一番見晴らしのいい部屋を赤子に与え、そこで好きなことをさせることにした。
最初は戸惑っていたが、窓際で刺繍をしながら私が帰ってくるのを待っていた。
私はエルフということを隠し、作った薬をたまに城下町へと売りに行くことで生計をたてていた。その生活に、赤子が入り込んだことで全てが一変した。
いつもは薬を売った後はそのままどこかで食事を済ませ帰宅していたが、赤子が来てからはまっすぐ家に帰るようになったのである。
「おかえり、アルフォード」
赤子はいつも笑顔で私の名前を呼び出迎えてくれた。
出迎えてくれる赤子が愛おしかった。