幽霊姫は止まれない!
ローザの魔力で作られた守護の泥人形。ここまで全く遭遇しなかったのは、私たちを盗人と認識しなかったのだと安心していたが、たまたま遭遇していなかっただけらしい。私を庇うように前に出たオスキャルが剣を抜く。ゴーレムへ向かい走ろうとする彼を、私は反射的に制止した。
「っ、くそ」
私の制止を聞き動きを止めたオスキャルは、ゴーレムの攻撃を避けるように後ろへ二歩飛び下がり私を片手で抱える。
「ひゃっ」
「我慢してください、安全な場所まで下がりますよ!」
そして流石ソードマスターだと実感するような速度でその場から離れた。
「っ、くそ」
私の制止を聞き動きを止めたオスキャルは、ゴーレムの攻撃を避けるように後ろへ二歩飛び下がり私を片手で抱える。
「ひゃっ」
「我慢してください、安全な場所まで下がりますよ!」
そして流石ソードマスターだと実感するような速度でその場から離れた。