幽霊姫は止まれない!
 王族には王族だけの色がある。それは王族特有の生まれもった魔力の影響なのか、はたまた偶然なのかはわからないが、それでも俺が見たことのある唯一の王族、第一王子はその色を持っていた。

 だから、紛れ込んだその庭園でピンクの髪がちらついたことに気付き、第一王子が隠れていたのかと焦る。
 そして俺が気付いたと同時に、相手も俺に気が付いたのだ。
< 450 / 570 >

この作品をシェア

pagetop