幽霊姫は止まれない!
 決して隣に立てるような器ではなく、こんな想いを抱くこと自体が罪深い。

(アルフォードたちに当てられていたかもな)
 種族を越え、それでも互いを唯一だと最期まで、いや亡くなてからも愛し続けているふたり。
 そんなふたりを感じ、そしてアルフォードに背中を押されてつい『俺も』となったことが間違いだった。俺たちとアルフォードたちは全然違うのだ。

 やはり告げるべきではない。それを望んでないから、彼女も俺を避けるのだ。
 だって俺は、ただの護衛だから。
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