幽霊姫は止まれない!
第八十六話 過ちだから、仕方ない
「ちょっと血迷ったなぁ」
うん。そうだ。彼女が望んでいないのなら、仕方ない。俺の自己満足のためだけにエヴァ様を困らせるのは本意ではないからこそ、俺は自分の気持ちを封印することを決めた。
もうバレていて、他者に勝手に告げられてしまった想いだけれど。だから自分の口で言いたい、なんていうのは所詮俺のエゴなのだ。
エヴァ様のことが本当に大事だからこそ、彼女のいつか叶える夢のために、ただの護衛として側にいる。そのスタンスは最初から変わらない。
俺は彼女の『唯一』の『護衛』という地位があれば、彼女を『守れる』なら、それでいい。
(それでよかったはずなんだ)
欲を出すことが間違っていたのだと自分に言い聞かせ、このギクシャクした関係を改善しよう。俺が変な態度を取らなければ、エヴァ様も警戒をする必要はないはずだ。
「明日は、普通にいつも通り過ごそう」
エヴァ様が王族の重圧から逃げれるように、いつものように彼女と追いかけっこをして、エヴァ様に振り回される生活に戻る。
そう改めて決意した俺だったが、その願いはあっけなく潰えた。
うん。そうだ。彼女が望んでいないのなら、仕方ない。俺の自己満足のためだけにエヴァ様を困らせるのは本意ではないからこそ、俺は自分の気持ちを封印することを決めた。
もうバレていて、他者に勝手に告げられてしまった想いだけれど。だから自分の口で言いたい、なんていうのは所詮俺のエゴなのだ。
エヴァ様のことが本当に大事だからこそ、彼女のいつか叶える夢のために、ただの護衛として側にいる。そのスタンスは最初から変わらない。
俺は彼女の『唯一』の『護衛』という地位があれば、彼女を『守れる』なら、それでいい。
(それでよかったはずなんだ)
欲を出すことが間違っていたのだと自分に言い聞かせ、このギクシャクした関係を改善しよう。俺が変な態度を取らなければ、エヴァ様も警戒をする必要はないはずだ。
「明日は、普通にいつも通り過ごそう」
エヴァ様が王族の重圧から逃げれるように、いつものように彼女と追いかけっこをして、エヴァ様に振り回される生活に戻る。
そう改めて決意した俺だったが、その願いはあっけなく潰えた。