幽霊姫は止まれない!
叫びながら背後ではザシュッという音と、そのすぐ後にガラガラと岩がその場で崩れ落ちるような音がした。その音を合図に足を止めて後ろを振り返ると、ストッと余裕そうに地面へ軽々着地したオスキャルがそこにいる。
「ゴーレムって泥で出来てるんでしょ? もうちょっと水っぽいのかと思ったんだけど」
「第一声がそれですか? あと、一応答えておくと泥団子だって固めて磨けば鉱物のようになるんですよ」
「何それ、作ったことないわ! 今度一緒に作りましょう」
「絶対嫌だぁぁッ!」
嘆きながら天を仰いだオスキャルは、カチン、と小さな音をたてて剣を鞘へ納めた。そんな彼の右手には、私が望んだ、花弁が七色の花がキレイな状態で握られていたのだった。
「おかえりなさい」
材料を全て持ち帰ると、ローザが玄関で出迎えてくれた。何故私たちの帰宅がわかったのかと首を傾げたが、ゴーレムへ流していた魔力が消えたことで察したらしい。勝手に守護者であるゴーレムを壊したことを怒られるかと思ったが、「壊れたらまた作ればいいから」とあっさり許され少し拍子抜けしたのは秘密である。
「どれくらいで解毒薬って出来るの?」
「ゴーレムって泥で出来てるんでしょ? もうちょっと水っぽいのかと思ったんだけど」
「第一声がそれですか? あと、一応答えておくと泥団子だって固めて磨けば鉱物のようになるんですよ」
「何それ、作ったことないわ! 今度一緒に作りましょう」
「絶対嫌だぁぁッ!」
嘆きながら天を仰いだオスキャルは、カチン、と小さな音をたてて剣を鞘へ納めた。そんな彼の右手には、私が望んだ、花弁が七色の花がキレイな状態で握られていたのだった。
「おかえりなさい」
材料を全て持ち帰ると、ローザが玄関で出迎えてくれた。何故私たちの帰宅がわかったのかと首を傾げたが、ゴーレムへ流していた魔力が消えたことで察したらしい。勝手に守護者であるゴーレムを壊したことを怒られるかと思ったが、「壊れたらまた作ればいいから」とあっさり許され少し拍子抜けしたのは秘密である。
「どれくらいで解毒薬って出来るの?」