幽霊姫は止まれない!
ローザから手鏡を受け取った私が目を瞑ったままのオスキャルの眼前に鏡を向ける。そしてゆっくりとその藍色の瞳が開かれたかと思ったら、鏡の中の自分の顔を見たオスキャルがツツー、と涙を流した。
「くっ」
「ッ、し、失恋したの……?」
「黒歴史だぁぁぁ!!」
ガタン、と大きな音を立ててオスキャルが床に倒れ込む。まるで土下座するような格好でうずくまったオスキャルを見て、私はまたもや笑いが込み上げてきた。
「ふ、ふふっ」
「最低です、ここで笑うのは最低です……いや、最初から貴女は最低な反応だった」
「ご、ごめんなさいね? でもその、違うのよ、嘆いてる貴方が面白いだなんて少ししか思ってないわ」
「少しは思ってるじゃないですかッ」
「あはははっ、本当にそんなことを思ってないってば!」
グズグズとうずくまったまま抗議するオスキャルに溢れるまま笑いを零す。
(でも、本当に違うのよ)
だって私は。
「オスキャルが元に戻ってくれたことが、嬉しいから笑っているんだもの」
「あらまぁ。子猫ちゃんはやっぱりいつもの彼が好きなのね」
「!」
「くっ」
「ッ、し、失恋したの……?」
「黒歴史だぁぁぁ!!」
ガタン、と大きな音を立ててオスキャルが床に倒れ込む。まるで土下座するような格好でうずくまったオスキャルを見て、私はまたもや笑いが込み上げてきた。
「ふ、ふふっ」
「最低です、ここで笑うのは最低です……いや、最初から貴女は最低な反応だった」
「ご、ごめんなさいね? でもその、違うのよ、嘆いてる貴方が面白いだなんて少ししか思ってないわ」
「少しは思ってるじゃないですかッ」
「あはははっ、本当にそんなことを思ってないってば!」
グズグズとうずくまったまま抗議するオスキャルに溢れるまま笑いを零す。
(でも、本当に違うのよ)
だって私は。
「オスキャルが元に戻ってくれたことが、嬉しいから笑っているんだもの」
「あらまぁ。子猫ちゃんはやっぱりいつもの彼が好きなのね」
「!」