幽霊姫は止まれない!
「あれ? エヴァちゃん、今日は一緒の男の子が違うんだね?」
「あー、そうなんです。えぇっと……」
「こんにちは。今日は友人の妹に案内を頼んだんです」
「なるほど、じゃあ街の良さをいっぱい案内してもらいな」
「はい、そうします」
店を出ると、サイラスが笑った。
「嘘は言ってないからね」
(確かに)
なるほど、と納得しながら早速買ったばかりのサンドイッチを食べようと包み紙を開くと、横から軽くほっぺをつねられて驚きから目を見開く。
「エヴァちゃん?」
「な、なんれふか?」
「まさかお忍びで本名を名乗ってるとは……」
「あー……」
むうっと目を細めて指摘され、思わず視線を逸らすと、軽く額を指先で小突かれた。
「まぁ、この国では幽霊姫なので! 幽霊がこんな昼間から出歩くなんて、誰も思ってないでしょうし」
「だからって──、あぁ。そうか、エヴァの元々の護衛騎士はソードマスターだったか」
そして少し考え込むような仕草でそう結論付ける。
「ソードマスターほどの力を持っていれば、確かに万が一の時の対応もできるな」
「それ、は」
「あー、そうなんです。えぇっと……」
「こんにちは。今日は友人の妹に案内を頼んだんです」
「なるほど、じゃあ街の良さをいっぱい案内してもらいな」
「はい、そうします」
店を出ると、サイラスが笑った。
「嘘は言ってないからね」
(確かに)
なるほど、と納得しながら早速買ったばかりのサンドイッチを食べようと包み紙を開くと、横から軽くほっぺをつねられて驚きから目を見開く。
「エヴァちゃん?」
「な、なんれふか?」
「まさかお忍びで本名を名乗ってるとは……」
「あー……」
むうっと目を細めて指摘され、思わず視線を逸らすと、軽く額を指先で小突かれた。
「まぁ、この国では幽霊姫なので! 幽霊がこんな昼間から出歩くなんて、誰も思ってないでしょうし」
「だからって──、あぁ。そうか、エヴァの元々の護衛騎士はソードマスターだったか」
そして少し考え込むような仕草でそう結論付ける。
「ソードマスターほどの力を持っていれば、確かに万が一の時の対応もできるな」
「それ、は」