幽霊姫は止まれない!
第十二話 幽霊姫に届いた手紙
「ドレス! 絶対弁解してくださいよ!?」
ジェスチャーではダメだと思ったのだろう。たまらずといった様子でオスキャルがそう小声で叫ぶが、小声で叫ぶだなんて器用だな、と思った私は彼のその言葉には頷かずダメ押しでもう一度にこりと微笑んだ。全身オスキャルカラーなんてことは知らん。今朝の自分の行いをオスキャルこそ顧みなさい。
……まぁ、オスキャル悪くないけども。
「王国の太陽にご挨拶いたします」
呻き声を無視して中に入った私は、執務室の扉が閉まったのを確認してから頭を下げた。
「よいよい、かしこまる必要はないぞ、エヴァ」
「はい、お父様! おはようございます」
「おはよう。うん、オスキャルとは……その、仲良くやっているようで安心したよ」
「それほどでも」
全身オスキャルカラーの私の姿に一瞬目を見開いた父だが、まだ僅かに漏れ聞こえるオスキャルの呻き声で大体の真相は察したらしく、苦笑はしたもののそれ以上突っ込んで聞かれはしなかった。チッ、つまらない。
ジェスチャーではダメだと思ったのだろう。たまらずといった様子でオスキャルがそう小声で叫ぶが、小声で叫ぶだなんて器用だな、と思った私は彼のその言葉には頷かずダメ押しでもう一度にこりと微笑んだ。全身オスキャルカラーなんてことは知らん。今朝の自分の行いをオスキャルこそ顧みなさい。
……まぁ、オスキャル悪くないけども。
「王国の太陽にご挨拶いたします」
呻き声を無視して中に入った私は、執務室の扉が閉まったのを確認してから頭を下げた。
「よいよい、かしこまる必要はないぞ、エヴァ」
「はい、お父様! おはようございます」
「おはよう。うん、オスキャルとは……その、仲良くやっているようで安心したよ」
「それほどでも」
全身オスキャルカラーの私の姿に一瞬目を見開いた父だが、まだ僅かに漏れ聞こえるオスキャルの呻き声で大体の真相は察したらしく、苦笑はしたもののそれ以上突っ込んで聞かれはしなかった。チッ、つまらない。