幽霊姫は止まれない!
扉の外では、私が入室した時と同じ場所でオスキャルが待ってくれていたのだが、入室時より顔色が悪くなっている。そのあまりの顔色の悪さに思わず目を剥くが、「ちゃんと弁解はしてくれましたよね?」という彼の言葉を聞き、その顔色の理由が自身のドレスのせいだと思い出した。
(お父様からは大した反応、貰えなかったのよね)
確かに私の姿を見た瞬間目を見開いた父だが、オスキャルの呻き声で真相を察したのか特別なにも言及はされなかった。「上手くやっているようで安心した」と言われただけである。そのことを教え安心させるか、朝の仕返しにもう少しからかうかを迷った私だったが、流石にこんなに顔を青くしてしまったのだ。私の大事な護衛騎士をこれ以上オモチャにするのはやめることにした。何故なら彼にはこれからエトホーフトへの留学という時間外労働を強いることになるからである。ごめん。
「大丈夫よ、安心したと言われただけだから」
「え、娘にちょっかいかけられやがって、とか言われませんでした?」
「おかしいわね。この場合私がちょっかいかけられた側であるべきでしょう」
(お父様からは大した反応、貰えなかったのよね)
確かに私の姿を見た瞬間目を見開いた父だが、オスキャルの呻き声で真相を察したのか特別なにも言及はされなかった。「上手くやっているようで安心した」と言われただけである。そのことを教え安心させるか、朝の仕返しにもう少しからかうかを迷った私だったが、流石にこんなに顔を青くしてしまったのだ。私の大事な護衛騎士をこれ以上オモチャにするのはやめることにした。何故なら彼にはこれからエトホーフトへの留学という時間外労働を強いることになるからである。ごめん。
「大丈夫よ、安心したと言われただけだから」
「え、娘にちょっかいかけられやがって、とか言われませんでした?」
「おかしいわね。この場合私がちょっかいかけられた側であるべきでしょう」