幽霊姫は止まれない!
第十七話 ターゲットを見つけ出せ!
ちなみに今回オスキャルとともに合同訓練に来てくれているのは王城の若手近衛騎士たちである。流石に近衛騎士なら私の顔を知っておりこの作戦への対応がしやすかった。
選ばれた若手は何故かみんな顔がいいが、私が選んだ訳ではないのでその謎は解けなさそうである。
だが若手が選ばれた理由は明快だ。
騎士の花形である近衛騎士は王族が参加する式典やパレードでの護衛を務める。当然他国へ行くときの護衛も彼らが担当するため、騎士歴が長いと彼らが顔バレするからである。そのための若手。
(まぁ、私はバレないけどね)
ちなみに顔バレという点ではオスキャルはどこでもバレてしまうのだが、彼の護衛対象が何しろ引きこもりの幽霊姫のためか、王女が外出する時以外は基本鍛練したりと自由時間だと思われているのか、彼の隣にいる私のことを護衛対象である王女だと思う人が少ないのはありがたい。複雑な気持ちではあるが。
「早速ですが、オスキャル殿にはこちらで指導をお願いできますでしょうか」
「かしこまりました」
「では、えっと、恋人のご令嬢は危ないのでこちらへ」
「いいえ」
「「えっ」」
選ばれた若手は何故かみんな顔がいいが、私が選んだ訳ではないのでその謎は解けなさそうである。
だが若手が選ばれた理由は明快だ。
騎士の花形である近衛騎士は王族が参加する式典やパレードでの護衛を務める。当然他国へ行くときの護衛も彼らが担当するため、騎士歴が長いと彼らが顔バレするからである。そのための若手。
(まぁ、私はバレないけどね)
ちなみに顔バレという点ではオスキャルはどこでもバレてしまうのだが、彼の護衛対象が何しろ引きこもりの幽霊姫のためか、王女が外出する時以外は基本鍛練したりと自由時間だと思われているのか、彼の隣にいる私のことを護衛対象である王女だと思う人が少ないのはありがたい。複雑な気持ちではあるが。
「早速ですが、オスキャル殿にはこちらで指導をお願いできますでしょうか」
「かしこまりました」
「では、えっと、恋人のご令嬢は危ないのでこちらへ」
「いいえ」
「「えっ」」