無口な自衛官パイロットは再会ママとベビーに溺愛急加速中!【自衛官シリーズ】
「夢をあきらめるしかなかった美月には申し訳ないし、身勝手だとわかっていても、俺は今最高に幸せなんです。迷惑なんて心外です」
「私もっ」
美月はカウンター越しに身を乗り出し、声をあげた。
碧人への想いが込み上げてきて、声に出さずにはいられない。
「私も、今が最高に幸せです」
碧人と蓮人と三人でつつがなく暮らせる今が、生まれて一番、最高に幸せだ。
「ままー」
まるで僕もそうだとばかりに蓮人が手を振っている。
今が最高に幸せだと改めて実感する。
「で、でも。この子って桜井一尉の子どもじゃないんでしょ?」
よっぽど信じたくないのか、木島は甲高い声で問いかける。
表情は強ばり、美月に向ける視線は変わらず厳しい。
「見てわかりませんか?」
それまで美月の後ろから見守っていた岡崎が、まるで痛々しいものでも見るような目を木島に向け口を開いた。
「この男の子、桜井さんにそっくりでしょう? 将来、男前になるのは確実ですよ」
「でも……たしかにそう見えなくもないけど。だけど……」
木島は碧人たちを何度も見つめつつ、それでも受け入れられないのか頑なに首を横に振っている。
「それに、本社の誰が漏らした情報なのか今は追及しませんが。有坂さん、いえ……桜井さんは追い出されてここに来たわけじゃありません」
「岡崎さん?」
普段の穏やかで優しい物腰からは想像できない岡崎の鋭い声に、美月は目を丸くする。
「時代に置き去りにされた一部の人間から彼女を守るために、会社の上層部の判断で一定期間、ここに来てもらっただけで、彼女の気持ちひとつでいつでも本社に戻れるし海外赴任の話も進むはずです。だから彼女を貶めるのは間違いです」
「岡崎さん……あの」
まるでプレゼンするような岡崎の滑らかな話しぶりに、美月だけでなく店内の誰もがぽかんとしている。
「私もっ」
美月はカウンター越しに身を乗り出し、声をあげた。
碧人への想いが込み上げてきて、声に出さずにはいられない。
「私も、今が最高に幸せです」
碧人と蓮人と三人でつつがなく暮らせる今が、生まれて一番、最高に幸せだ。
「ままー」
まるで僕もそうだとばかりに蓮人が手を振っている。
今が最高に幸せだと改めて実感する。
「で、でも。この子って桜井一尉の子どもじゃないんでしょ?」
よっぽど信じたくないのか、木島は甲高い声で問いかける。
表情は強ばり、美月に向ける視線は変わらず厳しい。
「見てわかりませんか?」
それまで美月の後ろから見守っていた岡崎が、まるで痛々しいものでも見るような目を木島に向け口を開いた。
「この男の子、桜井さんにそっくりでしょう? 将来、男前になるのは確実ですよ」
「でも……たしかにそう見えなくもないけど。だけど……」
木島は碧人たちを何度も見つめつつ、それでも受け入れられないのか頑なに首を横に振っている。
「それに、本社の誰が漏らした情報なのか今は追及しませんが。有坂さん、いえ……桜井さんは追い出されてここに来たわけじゃありません」
「岡崎さん?」
普段の穏やかで優しい物腰からは想像できない岡崎の鋭い声に、美月は目を丸くする。
「時代に置き去りにされた一部の人間から彼女を守るために、会社の上層部の判断で一定期間、ここに来てもらっただけで、彼女の気持ちひとつでいつでも本社に戻れるし海外赴任の話も進むはずです。だから彼女を貶めるのは間違いです」
「岡崎さん……あの」
まるでプレゼンするような岡崎の滑らかな話しぶりに、美月だけでなく店内の誰もがぽかんとしている。