無口な自衛官パイロットは再会ママとベビーに溺愛急加速中!【自衛官シリーズ】
あまりにも買いかぶられているうえに、どう考えても話が盛られているとしか思えないが、これまでの仕事ぶりを認められているようで、美月は目の奥が熱くなるのを感じる。
本社にいる時に感じた苦しみが、一瞬で昇華されたようだ。
「蓮人は正真正銘、俺の息子です」
場の空気が和らいだのを感じてか、碧人がそれまでの尖った口ぶりから一変、穏やかな声で木島に告げた。
「この間も話しましたが、事情があって離れて暮らしていましたが、あの日、役所に婚姻届と併せて認知届も提出しました。ここまで言えば、蓮人が俺の息子だとわかってもらえますよね」
「認知って、まさか。ほんとに?」
木島は小さく息をのみ、肩を落とした。
「パパそっくりのれん君を見て、ふたりが親子だってわからないのかしら」
「え? 佐々木さん?」
明るい声に顔を向けると、いつの間にか入口あたりに何人かの常連が立っていた。
送別会が待ちきれず、早々にやって来たようだ。
「れん君のパパは男前だから、好きになる気持ちはよくわかるけど、親子三人の幸せを邪魔しちゃだめよ」
「そうそう、お姉さんは美人だから、そのうちいい人が現われるよ」
「次にいかなきゃ、次に。ね、男なんて世の中には山盛りいるんだから」
佐々木たちの朗らかな声が次々と店内に響いて、少なからず残っていた緊張が和らいだ。
「次って、なによ。次って」
木島は一身に向けられる視線に耐えられなくなったのか、気まずげにそう言い残すと慌てて店を出ていった。
「あらあら。若いわねえ、彼女」
「ほんとほんと」
そろって笑い声をあげる佐々木たち。
美月はカウンターから飛び出し「ありがとうございます」と言って頭を下げた。
「皆さんのおかげでどうにかわかってもらえたようで、助かりました」
本社にいる時に感じた苦しみが、一瞬で昇華されたようだ。
「蓮人は正真正銘、俺の息子です」
場の空気が和らいだのを感じてか、碧人がそれまでの尖った口ぶりから一変、穏やかな声で木島に告げた。
「この間も話しましたが、事情があって離れて暮らしていましたが、あの日、役所に婚姻届と併せて認知届も提出しました。ここまで言えば、蓮人が俺の息子だとわかってもらえますよね」
「認知って、まさか。ほんとに?」
木島は小さく息をのみ、肩を落とした。
「パパそっくりのれん君を見て、ふたりが親子だってわからないのかしら」
「え? 佐々木さん?」
明るい声に顔を向けると、いつの間にか入口あたりに何人かの常連が立っていた。
送別会が待ちきれず、早々にやって来たようだ。
「れん君のパパは男前だから、好きになる気持ちはよくわかるけど、親子三人の幸せを邪魔しちゃだめよ」
「そうそう、お姉さんは美人だから、そのうちいい人が現われるよ」
「次にいかなきゃ、次に。ね、男なんて世の中には山盛りいるんだから」
佐々木たちの朗らかな声が次々と店内に響いて、少なからず残っていた緊張が和らいだ。
「次って、なによ。次って」
木島は一身に向けられる視線に耐えられなくなったのか、気まずげにそう言い残すと慌てて店を出ていった。
「あらあら。若いわねえ、彼女」
「ほんとほんと」
そろって笑い声をあげる佐々木たち。
美月はカウンターから飛び出し「ありがとうございます」と言って頭を下げた。
「皆さんのおかげでどうにかわかってもらえたようで、助かりました」