無口な自衛官パイロットは再会ママとベビーに溺愛急加速中!【自衛官シリーズ】
不意に居心地の悪さを感じて、美月は視線を泳がせた。考えてみれば、碧人と再会して以来、会う時はいつも蓮人がふたりの間にいた。
こうしてふたりだけで言葉を交わすことはなかった。
「ファミレスでもご機嫌でかなり食べてたな」
「そ、そうでしたね。好き嫌いがないので」
平静を意識して答えるものの、やはり落ち着かず声もうわずっているのがわかる。
そわそわしつつ蓮人がコーヒーを淹れているキッチンをチラリと見ると、そこも整然としていてきれいだ。
遠目にも普段からそこで料理をしているようには見えない。
「……ふう」
不思議と気持ちが落ち着いて、肩の力が抜けていく。
碧人から結婚していないと聞いたものの、あの女性の笑顔が頭に浮かんで不安だったのだ。
とりあえずここに女性の気配がなくて、ホッとした。
「あ、これ」
ローテーブルに無造作に置かれた雑誌が目に留まり、美月は手に取った。
数日前に発売された、ブルーインパルスの一年間のフライト記録を掲載した雑誌だ。
美月も早速手に入れて、何度も眺めている。
一瞬ためらったものの、慎重にページをめくり蓮人のラストフライトの記事を開いた。
花束贈呈の写真。
何度見ても碧人と女性との近すぎる距離を感じて胸が苦しくなる。
美月は写真に映る花束を目を凝らし見つめたあと、リビング奥の棚に置かれているドライフラワーに視線を向けた。
ガラスケースに入れられて大切に保管されている。
リビングに足を踏み入れた時から気になっていたのだ。
「やっぱり……」
もちろん色は変化しているが、どう見ても同じ花束だ。部屋に飾られているドライフラワーは、ラストフライトの時に贈られた花束を乾燥させたものに違いない。
やはり恋人から贈られた花束だからガラスケースまで用意して大切に残しているのかもしれない。
こうしてふたりだけで言葉を交わすことはなかった。
「ファミレスでもご機嫌でかなり食べてたな」
「そ、そうでしたね。好き嫌いがないので」
平静を意識して答えるものの、やはり落ち着かず声もうわずっているのがわかる。
そわそわしつつ蓮人がコーヒーを淹れているキッチンをチラリと見ると、そこも整然としていてきれいだ。
遠目にも普段からそこで料理をしているようには見えない。
「……ふう」
不思議と気持ちが落ち着いて、肩の力が抜けていく。
碧人から結婚していないと聞いたものの、あの女性の笑顔が頭に浮かんで不安だったのだ。
とりあえずここに女性の気配がなくて、ホッとした。
「あ、これ」
ローテーブルに無造作に置かれた雑誌が目に留まり、美月は手に取った。
数日前に発売された、ブルーインパルスの一年間のフライト記録を掲載した雑誌だ。
美月も早速手に入れて、何度も眺めている。
一瞬ためらったものの、慎重にページをめくり蓮人のラストフライトの記事を開いた。
花束贈呈の写真。
何度見ても碧人と女性との近すぎる距離を感じて胸が苦しくなる。
美月は写真に映る花束を目を凝らし見つめたあと、リビング奥の棚に置かれているドライフラワーに視線を向けた。
ガラスケースに入れられて大切に保管されている。
リビングに足を踏み入れた時から気になっていたのだ。
「やっぱり……」
もちろん色は変化しているが、どう見ても同じ花束だ。部屋に飾られているドライフラワーは、ラストフライトの時に贈られた花束を乾燥させたものに違いない。
やはり恋人から贈られた花束だからガラスケースまで用意して大切に残しているのかもしれない。