素直と天然と少しの頑固を加えて
相変わらず臭いし、イライラする。
この気持ち、紗依にぶつけるわけにはいかないし、
とりあえず無視することにしよう。

二人の時くらい、仕事を忘れてゆっくりしたい。
和食の店も二人でテレビを見ていて何となく言った店。
覚えていてくれたことが嬉しいのに、予約までしてくれていた。

週末は一緒にご飯を食べて、家まで送る。
ほんとは送っていきたくない。
連れて帰りたい。
天然な紗依にどう伝えるべきかが難しい。

いつもの夜はコンビニ弁当。たまに増田さんたちに誘ってもらう。
悪くは無いが、もう少し紗依と一緒にいたい。

「なぁ、紗依はいつも夕飯はお母さんと一緒に食べてるの?」
もしそうなら、言いにくい。
「ほとんどそうかも。でも週末は友達の家にお泊まりとかもするから週末は色々かな」
何!お泊まり!!
「今日、うちに泊まる?」

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