パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
「大丈夫です」
言いながら、伸ばされた彼の手を避けるように体を引く。その時、体のバランスが崩れてしまった。
体が後ろに傾く。私は慌てて抱きかかえている琉星の背を右手で押さえ、必死に体勢を立て直した。
その時、さっと伸ばされた伊澄さんの腕が、私の背を支えてくれる。
胸がどきりと大きく鳴ったけれど、私は慌てて彼から身を引いた。
「大丈夫か?」
「はい、ありがとうございました」
早口にそう言って、カートに手を伸ばした。これ以上、彼と関わってはいけない。
だけど、私よりも早く、伊澄さんがカートに手を置いた。
「千愛里は息子くんをしっかり抱っこしてあげて。俺がカートを押す」
「大丈夫です、伊澄さんは先ほどの彼女の方に――」
彼から離れたくて慌てて告げたのに、伊澄さんはそんな私の顔を覗く。それで、私は言葉を紡げなくなった。
じっとこちらを見つめる彼の瞳があの頃と同じで、心臓をわしづかみにされたような心地がしたのだ。
すると伊澄さんは、優しい微笑を浮かべて言った。
「あいつには荷物持ちを頼まれただけ。でも、今は千愛里の方が大変そうだ。大変な方を優先するのは、当たり前だろう?」
言いながら、伸ばされた彼の手を避けるように体を引く。その時、体のバランスが崩れてしまった。
体が後ろに傾く。私は慌てて抱きかかえている琉星の背を右手で押さえ、必死に体勢を立て直した。
その時、さっと伸ばされた伊澄さんの腕が、私の背を支えてくれる。
胸がどきりと大きく鳴ったけれど、私は慌てて彼から身を引いた。
「大丈夫か?」
「はい、ありがとうございました」
早口にそう言って、カートに手を伸ばした。これ以上、彼と関わってはいけない。
だけど、私よりも早く、伊澄さんがカートに手を置いた。
「千愛里は息子くんをしっかり抱っこしてあげて。俺がカートを押す」
「大丈夫です、伊澄さんは先ほどの彼女の方に――」
彼から離れたくて慌てて告げたのに、伊澄さんはそんな私の顔を覗く。それで、私は言葉を紡げなくなった。
じっとこちらを見つめる彼の瞳があの頃と同じで、心臓をわしづかみにされたような心地がしたのだ。
すると伊澄さんは、優しい微笑を浮かべて言った。
「あいつには荷物持ちを頼まれただけ。でも、今は千愛里の方が大変そうだ。大変な方を優先するのは、当たり前だろう?」