パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
 すると、瑞月が会話に入ってくる。

「みづき、いきたい!」

 さらにその時、琉星までもが口を開いた。

「ぼくも、いきたい!」

 子どもたちの期待に満ちた表情を見ていると、ノーとは言いにくい。

「俺も、行ってみたいんだ」

 伊澄さんのその言葉に、私はますますノーと言えなくなってしまい、押し切られるようにそれを承諾した。

 申し訳ないな、本当に。
 そう思うのに、また伊澄さんと会えることを嬉しいと思ってしまう私もいた。


 二週間が経った。
 季節は冬へ向かうけれど、太平洋に近い小美玉市は日本海に面した小松市とは異なり、からっと晴れる日が続いている。

 今日も例外なく、よく晴れている。今日は、伊澄さんに水族館に連れて行ってもらう日だ。

 子どもたちは水族館に行く日を指折り数えていた。私はその様子を見て、今日だけは後ろめたさや申し訳なさは振り切って、思いっきり楽しもうと決めた。
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