パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
「ぼくも!」

 そう言う琉星も、伊澄さんは軽々乗せてくれる。

「千愛里もどうぞ」

 子どもたちを後部座席に座らせた伊澄さんは、助手席の扉を開いて私を促す。乗り込むと、子どもたちのワクワクいっぱいの声が車内に響いていた。

「今日もとっても、にぎやかだな」

 運転席に乗り込んだ、伊澄さんが言う。

「すみません、うるさくて」
「いや、楽しいよ?」

 彼はそう言うと、本当に楽しそうな顔をして「レッツ・ゴー」と流暢な英語とともに車を発進させた。

 車は海辺の道を走る。車内に差し込む秋の日差しがまぶしいけれど、子どもたちはご機嫌だ。
 車の中に流れている、五十年代のロックンロールがおもしろいらしい。

「なにこのきょく!」
「へんなのー!」

 ピアノとドラムの合わさったリズミカルな曲調に体を揺らしながら、キャッキャと騒いでいる。
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