パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
 水族館に着き、さっそく館内を回る。

 子どもたちは大きな魚に驚いたり、砂から顔を覗かせるチンアナゴを見て笑ったり。
 ひとつひとつに大きく反応し、顔を綻ばせるふたりを見ていると、ここに来られて良かったと思う。

「そろそろ昼にしようか」

 小腹が空いてきたとき、伊澄さんがそう言った。
 連れ立って水族館内のフードコートにやって来ると、手近な席に座る。するとすぐ、伊澄さんはメニュー表をもらってきてくれた。

「ここでたべるの?」

 瑞月がそう言って、私の顔を見る。

「そうだよ」

 そう答えると、瑞月も琉星も目を輝かせた。

「おそとでごはん、はじめて!」
「なにたべてもいいの?」

 ふたりは矢継ぎ早にそう言うと、キラキラした目線をメニュー表に向ける。
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