パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
 私は寂しさをごまかすように、慌ててカフェオレを口に運んだ。優しいミルクの甘さは、私を慰めてくれるようだ。

 今、そばにいられるだけで十分じゃないか。
 そう思い直していると、伊澄さんが優しく微笑んだ。

「そろそろ、子どもたちのお迎えに行かないとな」

 伊澄さんの声に頷き、私たちはデッキを後にした。

 空港から保育園へと、伊澄さんは車を走らせる。その助手席に座りながら、私はちらりとバックミラーを覗いた。

 後部座席には、あの日からずっとチャイルドシートが取り付けてある。いつでも子どもたちを乗せられるように、そのままにしてくれているのだろう。

『千愛里に似たあのかわいい双子ごと、もう一度俺に愛させて』

 彼の愛の中には当たり前のように子どもたちが含まれていて、嬉しかった。だけどそれは同時に、彼の愛を素直に受け取れない要因にもなっていた。
 子どもたちを傷つけてしまいそうで、怖いのだ。
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