パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
 必死に絞り出した言い訳を並べていると、伊澄さんは眉を八の字にした。

「それは悪かった。手伝えること、ないか?」
「いえ、大丈夫です」

 慌てて笑みを浮かべ、そう言う。

 また、嘘をついてしまった。
 心苦しいけれど、彼に迷惑をかけたくないから仕方ない。

 すると、伊澄さんはあくまで真剣な目で私を見る。

「俺は構わない、むしろやりたいくらいだ」

 そんな彼に、私は首を横に振った。

「気持ちだけ、受け取っておきます」

 笑顔が崩れないように、私はつとめて口角を上げた。
 伊澄さんはじっと私を見ていたけれど、しばらくすると眉を曇らせ口を開いた。

「分かった。落ち着いたら、連絡して」

 そう言われ、こくりと頷く。
 だけど、離れがたい気持ちがないわけじゃない。

「お仕事、頑張ってください」

 つい、そう口走る。すると、伊澄さんは運転席から身を乗り出し、私の頬にキスを落とした。
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