パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
【父は過労が原因だったようで、大事には至りませんでした。明日、小美玉に帰ります】

 そう返信すると、すぐに既読がつく。
 きっと、すごく心配してくれていたのだろう。彼の優しさに、心が和む。

【迎えに行く】

 そう送られてきたけれど、私は丁重に断った。
 伊澄さんは今日、航空祭であんなに飛んだのだ。きっと、お疲れだろう。

 彼には電車で帰ることを伝え、それから大雅にもお礼のメッセージを送った。

 その時、背後でかたんと音がして、私は振り返った。

「お父さん、起き上がって大丈夫なの?」

 そこにいた父に、思わず聞いた。どうやら、父はリビングのソファに足をぶつけたらしい。

「のどが渇いたんだ」

 父はむすっとした顔でそう言ったが、しんどそうに片手をソファの背についている。

「分かった、そこに座っていて。お茶がいい? お水?」

 私は訊きながら立ち上がり、キッチンへ向かう。
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