パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
「俺が飛び続けることができたのは、千愛里のおかげなんだ」
「え……?」
突然紡がれた自分の名前に、胸がどきりと鳴る。
思わずこぼすと、彼は私に優しい笑みを向け、続けて言った。
「スクランブルから戻るたび、地上ではいろんな人たちが幸せそうに笑ってて、これが平和なんだと強く実感した。そのたびに、千愛里の笑顔を思い出していたんだ。どこかにいる千愛里を守れているんだと思ったら、俺が飛ばないわけにはいかないと思った」
そう言う彼の言葉に、懐かしい光景が浮かんだ。
『君のために、空を飛ぶよ』
彼と小松の航空博物館で話をした、去り際の彼の言葉。優しい笑顔。
あの日からずっと、伊澄さんは私のために飛んでくれていた――。
はっと目をまたたかせあの日を思い出していると、彼は急に真剣な顔をした。
思わず肩に力が入るけれど、私は彼の想いを全部受け取りたくて、必死に彼の瞳を見つめ返す。
「空の上からこの国を守る。どんな乗り物よりも速い戦闘機だからこそ、請け負える任務なんだ。もちろん、千愛里や、あの子たちや……他の千愛里の大切な人も、みんな含めて守りたい。それが、俺が空を飛ぶ理由で、俺の誇りだ」
「え……?」
突然紡がれた自分の名前に、胸がどきりと鳴る。
思わずこぼすと、彼は私に優しい笑みを向け、続けて言った。
「スクランブルから戻るたび、地上ではいろんな人たちが幸せそうに笑ってて、これが平和なんだと強く実感した。そのたびに、千愛里の笑顔を思い出していたんだ。どこかにいる千愛里を守れているんだと思ったら、俺が飛ばないわけにはいかないと思った」
そう言う彼の言葉に、懐かしい光景が浮かんだ。
『君のために、空を飛ぶよ』
彼と小松の航空博物館で話をした、去り際の彼の言葉。優しい笑顔。
あの日からずっと、伊澄さんは私のために飛んでくれていた――。
はっと目をまたたかせあの日を思い出していると、彼は急に真剣な顔をした。
思わず肩に力が入るけれど、私は彼の想いを全部受け取りたくて、必死に彼の瞳を見つめ返す。
「空の上からこの国を守る。どんな乗り物よりも速い戦闘機だからこそ、請け負える任務なんだ。もちろん、千愛里や、あの子たちや……他の千愛里の大切な人も、みんな含めて守りたい。それが、俺が空を飛ぶ理由で、俺の誇りだ」