パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
 六月までは、一か月少しある。それまでに、たくさん同じ時を過ごせばいい。
 それに、彼が帰ってきたら今度は――。

 明るい未来を想像し、期待に胸をときめかせる。すると、伊澄さんがくすりと優しく笑って言った。

「それでなんだが、今度、岩国基地のオープンベースに一緒に行かないか?」
「へ?」

 それで、の後に続く言葉の関連性が分からなくて、思わず首をかしげる。
 すると伊澄さんは、カフェラテを握る私の手に、愛おしそうに触れた。

「岩国は海上自衛隊の航空基地なんだ。あの博物館にある航空機もいくつか飛ぶと思う。少し遠いから、泊まりがけになるけれど」
「泊まり……」

 熱のこもった視線を受け、彼の言葉の真意を悟った。つまり、伊澄さんは私と泊まりがけで出かけたい、ということだ。
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