パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
 期待に胸を高鳴らせながら、彼を待つ。しばらくすると、メタリックレッドのSUV車が目の前に止まった。

 ドアを開け降りてきた伊澄さんは、白いTシャツに大きめのサングラスをかけていた。彼の高く締まった鼻筋に、とてもよく似合っている。

「千愛里」

 彼は私の名を呼びながら、サングラスをずらしてこちらに微笑む。私は彼のもとに駆け寄った。

「悪い、待たせたな」
「いえ、私が早く来すぎてしまっただけです。伊澄さんに、早く会いたくて」
「嬉しいよ。俺も、早く千愛里に会いたかった」

 彼はくすりと笑ってそう言うと、助手席の扉を開いてくれた。

「どうぞ」

 王子様然とした彼の振る舞いに、胸がときめく。私も笑みを返し、彼の車に乗り込んだ。


 車は順調に高速を進む。車内には五十年代のアメリカのロックンロールが流れていた。
 縦横無尽に響くピアノの旋律に合わせたボーカルは、聴いていると楽しい気分になる。
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