パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
「車の中でこんなに騒いでたら、ちょっと危ないですけどね」
「確かに」

 私たちはクスクス笑い合った。だけどきっと、そう遠くない未来に彼と家族になって、子どもができて、皆で笑い合う未来がやって来る。
 温かな未来を想像したら、それだけで頬がにんまりと緩んでしまう。

「楽しみです」
「ああ、俺もだ。早く、千愛里と家族になりたい」

 私は彼との明るい未来に想いを馳せながら、小松に着くまで膝の上で伊澄ジュニアを躍らせていた。

 伊澄さんとは、小松駅前で別れた。
 日は沈んでいたが、そこまで遅い時間じゃない。伊澄さんは家の前まで送ると言ってくれたけれど遠慮した。

 浮かれて父に見つかっては、伊澄さんとの未来が危うくなる。それだけは絶対に避けたい。
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