パパになった航空自衛官は強がり双子ママに一途な愛をわからせたい
「本当、なにからなにまでありがとうございました」

 父の会社までどうにかしようとしてくれている大雅。自分の身の危険を冒してまで、私をここに案内してくれた由芽さん。
 そんな優しいふたりに、私はもう一度頭を下げた。

「黒木さん、千愛里さんをどうかよろしくお願いします」

 由芽さんの声に黒木さんが頷くと、由芽さんと大雅は連れ立ってヴィラから去って行った。

「帆風さん、夕飯にしましょうか」

 黒木さんがそう言って、温かい食事を出してくれた。

 食事の間、彼女とは色々な話をした。彼女は気さくなうえに、母と同じ歳だったからだろうか、なんとなく懐かしい感じがして、つい気を許してしまう。

「ねえ、もし行くところがなくて困ってるなら、うちの近くに、引っ越してこない?」

 母は他界していると話したら、不意に黒木さんに提案された。
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