敏腕システムエンジニアの優しすぎる独占欲〜誰にでも優しい彼が、私にだけ甘すぎる〜

「……俺と一緒にいてくれる？」

彼女は少し驚いた後、少し照れたように微笑む。

「もちろんです、私……一緒にいていいんですか？」

その控えめな言葉に愛しさが溢れ出す。

「俺はずっと、一緒にいたいと思ってた」

思わず抱きしめると、彼女の温もりが胸に広がった。細い肩を腕に閉じ込め、決して離したくないと思う。

耳元で、彼女の可愛らしい声が囁く。

「素敵な優しさをもつ藤堂さんに、“一緒にいたい”って言ってもらえるなんて、それだけで十分“特別”をもらってる気分です」
「……大切に思ってる。それだけは、ずっと、伝えることを約束する。だから、不安になったときは言ってほしい。気づけないことがあったら、何度でも伝えてほしい」

ぎゅっと強く抱きしめる。
木崎は小さく笑いながら、俺の背中にそっと腕を回してきた。

「幸せです。藤堂さんはずっと、出会った時から私のヒーローです」

その言葉に、胸の奥が熱くなる。
俺たちは肩を離し、そっと見つめ合った。