いきなり三つ子パパになったのに、エリート外交官は溺愛も抜かりない!
翌朝、目覚めたとき、麻衣子は裕斗の逞しい腕の中にいた。
彼は先に目覚めていたようで、麻衣子が目を開ける瞬間を見ていたらしい。
「おはよう」
甘い声が耳に届く。
寝顔を見られていたことが少し照れ臭くて、麻衣子は裕斗の胸に顔をうずめた。
「おはよう」
裕斗が麻衣子の頭を優しくなでる。
しばらくしてから麻衣子は顔を上げた。
「裕斗さん、ちゃんと眠ったの?」
「ああ。いい目覚めだった」
「疲れていないの?」
麻衣子は少し驚きながら問う。昨夜はかなり遅くまで抱き合っていたというのに。
体の中にはいまだに甘い倦怠感がくすぶっている。
「全然。むしろ好調だ」
「裕斗さん、体力あるよね」
「一応鍛えているからな」
裕斗は定期的にジムに通いトレーニングをしている。運動不足解消のためかと思っていたが、意外と本格的に鍛えているのかもしれない。
(今度見学してみようかな)
そんなことを考えている間に、裕斗の整った顔が目前に迫っていた。
キスをされるのだと察して瞳を閉じる。
爽やかな朝に似合うソフトで優しいキス。それでも彼の深い愛情は伝わってくる。
麻衣子はうっとりした気持ちで、裕斗の背中に腕を回す。
ときどき目を開き見つめ合う。お互いの顔には自然と笑みが浮かび、心が喜びで満たされる。
ああ、彼が好きだと思う。
自分がこれほど恋に夢中になるとは思ってもいなかった。