いきなり三つ子パパになったのに、エリート外交官は溺愛も抜かりない!
今は恋愛よりもフローリストになるための勉強が大切だから、他のことでおろそかにはしたくないと思っていたのだ。
けれど、一番の優先が裕斗になっても、不思議と他がおろそかになることはなかった。
何事にもやる気がわいてきて、勉強の効率もよくなったくらいだ。
(明るい気持ちになっているからなのかな)
恋をすると誰もがこんな気持ちになるのだろうか。
少なくとも麻衣子にとって、裕斗との関係はすべてに良い影響を及ぼしている。
でも、もしそうでなくても麻衣子はもう裕斗がいない日々なんて考えられなくなっていた。
それくらい彼の存在は麻衣子の中で大きく、かけがえのないものになっている。
「麻衣子」
彼はとても大切そうに名前を呼んでくれるから、くすぐったい気持ちになる。
麻衣子の心が裕斗にも伝わっているのだろうか。
幸せそうに微笑んだ彼は、柔らかく目を細めながら囁いた。
「愛してる」
麻衣子は隠しきれない笑顔で答える。
「私も裕斗さんを愛してる」
どちらともなくキスをする。
この世にはふたりだけと錯覚してしまいそうなほど、今の麻衣子には裕斗しか見えないし、他のことは考えられない。それは裕斗も同じなのかもしれない。切なさを感じる眼差しで囁いた。
「もう麻衣子がいない人生は考えられない。一生離すつもりはないからな」
「私も、裕斗さんと離れたくない」
大きな喜びがこみ上げる。抱き合うと驚くほどの一体感を覚え、麻衣子は幸せに浸ったのだった。