異世界転生した先は断罪イベント五秒前!
「さすがレイナ様、お優しいわ。私、反省しましたの。これからは一生、レイナ様についていきますね!」
……ついてこないで……。
「そうですね、贖罪は大事ですよ」
「ふふっ。叱ってくださる方がいるなんて、私は幸せ者ですわ」
「チェルシー嬢……」
お茶会に呼ばなければよかったかな。吐き気がするわ。しかし、ゲームとは彼との会話内容がかなり違う。やや電波なハワードに呆れながらも……だったはずなのに、二人で電波を飛ばし合っている。むしろチェルシーの方が積極的にだ。自分の言葉で話してみますとか言ってたけど、彼女も元々電波だったってこと?
私が婚約破棄されるようにもっていこうとした罪悪感からか、アーロンを嘲っていたという私のついた嘘も否定せず、そのままにしているようだ。……悪い子ではないわよね。
「はぁ……レイナ嬢、どうして彼女を呼ぶなんて言ったんだ……」
「レ、レヴィアス様だって乗り気だったじゃないですか」
「普通はだって……さ。ねぇ……?」
そうよね。
普通は元サヤに戻って、平和にチェルシーはアーロンエンド、私はレヴィアスエンドになると思うわよね……。
恐る恐るアーロンを見ると、紅茶を見下ろしながら意識がどこかへ飛んでしまっている。チェルシーは、自分への想いも消えたようだと話してはいたけれど、ここまで短期間で恋人だったはずの女の子の気持ちが他へ移っているのを見るのはキツイわよね……。
「ア、アーロン様……?」
そぉっと彼の名前を呼んでみる。
「あ、ああ。なんだ、レイナ」
「いえ、心ここにあらずの様子だったので……」
「いや、話は聞いていた。君は確かに優しい女性だ。今まで気付かなくてすまなかったな。これからは僕の側に――」
「駄目ですよ、兄上。彼女は私のものだ」
「だが――!」
「婚約は必ず解消してもらいます」
あー……結局、居心地が悪い。
「他の方を見つけてくださいな、アーロン様」
「く……っ」
どっちも私への愛はない。未来の王妃は私だという印象付けが私になされたから、それなりに二人とも欲しがってくれるだけ。せめて、チェルシーの心がハワードに移ってさえいなければ……。
ジトッとチェルシーへ視線を向ける。彼女は申し訳なさそうな顔をして――。
……ついてこないで……。
「そうですね、贖罪は大事ですよ」
「ふふっ。叱ってくださる方がいるなんて、私は幸せ者ですわ」
「チェルシー嬢……」
お茶会に呼ばなければよかったかな。吐き気がするわ。しかし、ゲームとは彼との会話内容がかなり違う。やや電波なハワードに呆れながらも……だったはずなのに、二人で電波を飛ばし合っている。むしろチェルシーの方が積極的にだ。自分の言葉で話してみますとか言ってたけど、彼女も元々電波だったってこと?
私が婚約破棄されるようにもっていこうとした罪悪感からか、アーロンを嘲っていたという私のついた嘘も否定せず、そのままにしているようだ。……悪い子ではないわよね。
「はぁ……レイナ嬢、どうして彼女を呼ぶなんて言ったんだ……」
「レ、レヴィアス様だって乗り気だったじゃないですか」
「普通はだって……さ。ねぇ……?」
そうよね。
普通は元サヤに戻って、平和にチェルシーはアーロンエンド、私はレヴィアスエンドになると思うわよね……。
恐る恐るアーロンを見ると、紅茶を見下ろしながら意識がどこかへ飛んでしまっている。チェルシーは、自分への想いも消えたようだと話してはいたけれど、ここまで短期間で恋人だったはずの女の子の気持ちが他へ移っているのを見るのはキツイわよね……。
「ア、アーロン様……?」
そぉっと彼の名前を呼んでみる。
「あ、ああ。なんだ、レイナ」
「いえ、心ここにあらずの様子だったので……」
「いや、話は聞いていた。君は確かに優しい女性だ。今まで気付かなくてすまなかったな。これからは僕の側に――」
「駄目ですよ、兄上。彼女は私のものだ」
「だが――!」
「婚約は必ず解消してもらいます」
あー……結局、居心地が悪い。
「他の方を見つけてくださいな、アーロン様」
「く……っ」
どっちも私への愛はない。未来の王妃は私だという印象付けが私になされたから、それなりに二人とも欲しがってくれるだけ。せめて、チェルシーの心がハワードに移ってさえいなければ……。
ジトッとチェルシーへ視線を向ける。彼女は申し訳なさそうな顔をして――。