まだ誰も知らない恋を始めよう
「あ、あぁ、ごめん、大丈夫」
俺は慌てて誤って、改めてダニエルが話す言葉に集中する。
「この普通のライトブラウンの目が、悪意のようなものを感じると、ニール曰く『金色に光る』らしいの。
らしい、と言うのは、わたしにはそんな自覚も無いし。
急に発現した『見える』『読める』力も、人も怖くなって、母からの連絡で緊急に帰国した父から渡された、この眼鏡で隠してた。
これを掛けたら、そんなモノが遮断出来て、わたしは楽に呼吸が出来るの。
……わたしが貴方を見つけられたのは、貴方に掛けられた悪意の魔法を読み取った、マッカーシーの力があったからかもしれない」
「悪意を読み取る……マッカーシーの力……」
ダニエルの告白を聞いて、さっきから疑問に思っていたピースが、きっちり嵌まったような気がした。
「さっきのパーキンス家の話で、君がメイドの動きに気が付いたのは、その悪意を読み取ったから?
自分の手を汚さずに、夫人の子供を流そうとした従姉の悪意がメイドを通して読めた、って事?」
「そこまではっきりした動機や恨みが読めるわけでも無いから中途半端なんだけど、リリィの場合はモヤモヤとした中に、『入れる』『大丈夫』『バレない』と言う言葉が次々と読めたから。
他の人にはバレないように、何かを入れるつもりなんだと分かったの」
俺は慌てて誤って、改めてダニエルが話す言葉に集中する。
「この普通のライトブラウンの目が、悪意のようなものを感じると、ニール曰く『金色に光る』らしいの。
らしい、と言うのは、わたしにはそんな自覚も無いし。
急に発現した『見える』『読める』力も、人も怖くなって、母からの連絡で緊急に帰国した父から渡された、この眼鏡で隠してた。
これを掛けたら、そんなモノが遮断出来て、わたしは楽に呼吸が出来るの。
……わたしが貴方を見つけられたのは、貴方に掛けられた悪意の魔法を読み取った、マッカーシーの力があったからかもしれない」
「悪意を読み取る……マッカーシーの力……」
ダニエルの告白を聞いて、さっきから疑問に思っていたピースが、きっちり嵌まったような気がした。
「さっきのパーキンス家の話で、君がメイドの動きに気が付いたのは、その悪意を読み取ったから?
自分の手を汚さずに、夫人の子供を流そうとした従姉の悪意がメイドを通して読めた、って事?」
「そこまではっきりした動機や恨みが読めるわけでも無いから中途半端なんだけど、リリィの場合はモヤモヤとした中に、『入れる』『大丈夫』『バレない』と言う言葉が次々と読めたから。
他の人にはバレないように、何かを入れるつもりなんだと分かったの」