あなたの音色に包まれて~エリート自衛隊音楽員の溺愛~

②物語全体のあらすじ

 物語は、小学校の教諭であるヒロイン・桧山結弦の仕事の描写から始まる。今日は音楽の授業があり、昼休みにそれに関連する会話を女子生徒数人としていた。週に一度の音楽の時間で、本日は来週開催される海上自衛隊音楽隊の音楽鑑賞教室に向けた学習内容だった。実は、結弦は海上自衛隊音楽隊の演奏が大好きで、ファンである。どんなきっかけでも良いから、生徒たちにも音楽の魅力を伝えることに熱心だった。
 そんな中、結弦が密かに憧れているのは、海上自衛隊音楽隊でバリトンサックスを担当している「寺田創」という男性音楽員。結弦は海上自衛隊音楽隊の中で特に彼の演奏に心を奪われており、音楽鑑賞教室の準備をしているとき、ふとその気持ちが心に浮かんでくる。

 場面転換。
 実は結弦の四歳上の兄・恭平が今春から異動により実家がある基地に配属された。そのためしばらく実家に住むことになっていた。
 兄は、異動を機に地元の音楽隊に所属している寺田と久しぶりに会おうということで寺田を家に招くことになった。
 寺田と兄との接点は結弦も話には聞いていた。『防衛大時代に偶然居酒屋で会ったヤツが進路に困っていたから音楽隊のことを教えてやったら興味を持ってくれて、本当に入隊したんだ! まさか本当に受験するとは思わなかったが嬉しかったよ』と話していた。
 しかし結弦は兄が気にかけていた後輩が憧れのサックス奏者である寺田だとは思っていない。

 結弦は何も知らないまま自宅で寺田と顔を合わせることとなる。
 自宅を訪れた寺田。結弦が手料理を振る舞うために準備しながら、来客者の方を見ると驚く。その場にいるのは間違いなく寺田創だった。
 家での食事の席で、彼との会話が始まり、結弦は必死に冷静さを保とうとする。
 寺田は気さくで優しそうな人物で、ますます結弦の心を惹きつける。しかしファンであることや自分の気持ちが伝わることを恐れて、上手に会話を取り繕いながら接していく。
 その会話の中で、寺田が独身であること、結弦の父が登場して結婚してほしいなと冗談ぽく言われたり、兄がよく結弦のことを寺田に可愛い可愛いと伝えていたことが判明したせいで照れくさくなったものの、さらに寺田に対して恋愛的に惹かれていく。

 しかし、結弦には過去のトラウマから、彼に対して自分がファンであることを本人だけでなく誰にも知られたくないという強い思いがある。
 そのトラウマは、高校時代にある。ある噂好きの女子が、結弦がとある男子に恋していることを知らなかったが、憶測で『結弦は○○のことが好きなんだって~』と本人や周囲の人々に話してしまったことで、ヒロインは恥ずかしい思いをした経験があった。
 すると、相手の男子は『アイツはかっこいい系。俺は可愛い方がタイプなんだけど』『好きな気持ちを隠しているのバレるのがいちばんキモイ』と笑いながら話しているのを聞いてしまったことがトラウマである。
 それからというもの、結弦は自分の恋愛感情を他人に悟られないようにし、特に寺田のような憧れの存在には慎重になっていた。

 その後、ヒロインは寺田と連絡先を交換することになり、メッセージのやり取りが始まる。次第にお互いの距離は縮まるが、ヒロインはその距離感に悩む。寺田のことを好きだと自覚しているものの、その気持ちを明かすことができない。
 音楽鑑賞教室の日になり、結弦は教員として生徒と共に鑑賞していた。そこで寺田のソロがあり、聴き惚れる。客席からその姿と音を聴いて、結弦は自分と寺田とは釣り合わないと感じる。
 音楽鑑賞教室の後、ふたりで食事に行くが、結弦はいつものように寺田中心で感想をたっぷり話してしまい寺田のファンであることもバレてしまう。寺田のファンであることがバレたことで、恋心を隠し通すのも時間の問題となると感じた。
 そして、ヒロインは寺田との関係における最大の障害となるライバルの存在に気づく。それは横川鈴香という年下の女性で、寺田と同じ音楽隊に所属しているクラリネット奏者だ。鈴香は音楽において非常に才能があり、寺田との関係も親しく見えた。結弦は鈴香と自分を比べてしまい、自信を失ってしまう。

 場面転換。
 寺田に誘われて音楽体験会に参加する結弦。ずっと楽器に触れて演奏してみたいと思っていたが機会がないと話したところ、寺田が地域住民向けに開催されるワークショップに参加することを提案してくれたのだ。
 そこでボランティアスタッフとして参加していた鈴香と会う。
 鈴香に対して寺田との関係性による不安や劣等感を感じていたヒロインは、なんとか乗り越えようとしたが、鈴香に「初めての体験ですか? まあそうですよね」「そんなに雑に楽器に触れているようでは可哀想ですよ、楽器もですが、それを見ている私も」「ゆっくりでいいですよ。あなたがやっと初心者向けの曲を吹けるようになった頃までに寺田三曹が今のように傍にいるとは限りませんが」などと言われて傷つけられ恥をかかされた挙句、帰り際にいろいろ言われてしまい、自分と寺田とは釣り合わないと思いさらに自信がなくなる。
 そんなやり取りを寺田に聞いており、鈴香を強く注意する。結弦は思わずキュンとしてしまうが性で、寺田と同じ音楽隊に所属しているクラリネット奏者だ。鈴香は音楽において非常に才能があり、寺田との関係も親しく見えた。結弦は鈴香と自分を比べてしまい、自信を失ってしまう。

 場面転換。
 寺田に誘われて音楽体験会に参加する結弦。ずっと楽器に触れて演奏してみたいと思っていたが機会がないと話したところ、寺田が地域住民向けに開催されるワークショップに参加することを提案してくれたのだ。
 そこでボランティアスタッフとして参加していた鈴香と会う。
 鈴香に対して寺田との関係性による不安や劣等感を感じていたヒロインは、なんとか乗り越えようとしたが、鈴香に「初めての体験ですか? まあそうですよね」「そんなに雑に楽器に触れているようでは可哀想ですよ、楽器もですが、それを見ている私も」「ゆっくりでいいですよ。あなたがやっと初心者向けの曲を吹けるようになった頃までに寺田三曹が今のように傍にいるとは限りませんが」などと言われて傷つけられ恥をかかされた挙句、帰り際にいろいろ言われてしまい、自分と寺田とは釣り合わないと思いさらに自信がなくなる。

 そんなやり取りを寺田に聞いており、鈴香を強く注意する。結弦は思わずキュンとしてしまうが、自分は変わらなくてはいけないと思う。そのため己を鍛え直すために寺田と一度距離を取ることにする。
 思いきって結弦は鈴香とふたりきりで話す時間を設けた。体験会終了後にふたりがゆっくり話すことで境遇を知り、なぜああいう発言をしたのかなどを知り和解する。そして、恋心を打ち明けた方が良いと思うようになる。

 その後、寺田が音楽隊の長期巡業と海曹音楽課程に出ることが決まり、結弦はその間どう過ごすべきかを考える。彼との距離ができることに不安を感じるものの、寺田からの愛をたしかに感じていたため彼を信じ、自分磨きに励む。
 また、体験会の時に鈴香に言われた「私ならあなたより寺田三曹を支えられる」という言葉を思い出し、結弦は自分を変え、寺田との関係を終わらせたくないと努力を惜しまない。

 その結果、最初は自分の知らないところで鈴香に手を出されたらと思うと気が気でなかったが、次第に冷静に信じられるようになってきた。
 離れている間は写真やメッセージのやり取り、電話を通して寺田の愛が確かなものであり、自分も寺田に対してどんどん愛が深まっていくのを感じた。彼が帰ってきたら笑顔で迎えて、自分の気持ちをしっかり伝えようと強く決意する。

 長い会えない期間が終わり、ふたりは伝えられなかった思いが溢れるように出てくる。その頃には結弦も包み隠さず言葉で愛情表現できるようになっていた。そしてその晩、愛し合うふたり。

 最終的に、寺田は東京音楽隊に配属されることが決まり、結弦は一緒に東京に引っ越すことにした。新しい土地での生活において、結弦は地元を離れる寂しさや、新たな人間関係の構築に苦戦するが、寺田との絆を深め家庭を築く覚悟を決めた。
 そしてふたりは東京に引っ越してから結婚した。その後、結弦は寺田との子を授かる。新たな地での生活と新しい人生の幕開けに、結弦はさらに覚悟を決めていく。
 
 物語の終わりでは、無事に誕生した我が子と三人で音楽を楽しむ日々が描かれ、心温まる幸せなシーンで終了。
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