火の中の救世主

4.友情

美咲は火事から回復し、再び大学生活に戻った。
講義を終え、図書館で勉強をしている時、隣の席に座った女子学生が話しかけてきた。

「こんにちは!私は佐々木美桜です。美咲さんと同じクラスですね」

美咲は微笑み返し、「そうです。桜井美咲です」と答えた。

美桜は明るくて親しみやすい性格で、美咲も自然と打ち解けていく。
二人は勉強をしながら、互いの趣味や将来の夢について話し始めた。

「私は絵本作家になりたいんです。美咲さんはどうですか?」

美咲は少し考えた後、

「私はまだ決めていませんが、絵本作家って素敵ですね」と微笑む。


その日から美咲と美桜は一緒に勉強するようになり、徐々に親密な関係を築いていく。

美桜は美咲のことを「美咲ちゃん」と呼び、美咲も「美桜ちゃん」と呼ぶようになった。 

「美咲ちゃん、今日は一緒にカフェに行かない?」

美桜の誘いに美咲は笑顔で応じ、

「いいですね!行きましょう」と答える。

カフェでは、美咲は美桜にストーカー事件や火事のことを話す。
美桜は真剣に聞き、心配する様子を見せた。

「美咲ちゃん、本当に大丈夫?何かあったら私に言ってね」

美咲はその言葉に感謝し、美桜の優しさに心を温かくする。


その後も美咲は美桜や幼馴染たちとの関係を深めていく。

美桜は美咲の良き相談相手となり、幼馴染たちは彼女の心の支えとなる存在だった。

美咲は自分自身が「一人ではない」と感じ始め、少しずつ心を開き始める。

悠真や颯斗、美桜との関係が彼女を成長させていく。

「美咲ちゃん、最近お前、少し笑顔が増えたね」

美桜がそう言った時、美咲は微笑んだ。
< 13 / 25 >

この作品をシェア

pagetop