大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 教会で暮らす子どもたちとセシリアたちの間には見えない壁が存在している。気にしないでと言いたいところだが、それはその壁を壊すような行為となる。
「目上の人に対する言葉遣い、きちんと学んだほうがいいですよ」
「う、うるせ~」
 顔を真っ赤にしたマイクは、セシリアのスカートをべろんとめくって逃げていった。
「あ、マイク。待ちなさい」
 逃げたマイクをキャシーが追いかける。
 あまりにも一瞬の出来事で、セシリアが呆けていたら「気にしてはいけないわ」とエレノアが声をかけてきた。
「だけど、セシリアの言うとおりね。あの子たちに必要なのは仕事もそうだけど、教養もだわ。だから三食昼寝付きは撤回。三食昼寝、勉強付きにしてもらうわね」
 楽しみね、とエレノアは子どもたちの将来に期待を寄せているようだが、それよりもセシリアはスカートをめくられたことがショックだった。
(スカートめくりだなんて、ガキんちょのすること)
 謎の記憶が励ましてくれたような気がする。
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