大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 さとうきびの汁をコンロにかけたところで昼食の時間になった。その間、ケビンが火を見てくれるというので、子どもたちと神父夫婦、ケアード公爵一家は一緒に食事をとった。
 神父は子どもたちからは「先生」と呼ばれている。そして夫人は先生の奥さんという意味で「奥さん」だそうだ。
 教会というのも名ばかりで、擁護院といった役割が大きいのだろう。
「どうだった? 子どもたちは」
 神父夫妻と話をしていた父親は、娘たちの様子が気になっていたのだ。
「ええ、砂糖作りに興味をもってもらえたと思います。ですが、やはりさとうきびの汁を搾り出す過程が手作業では大変ですね。力も必要ですし」
「……なるほど」
 昼食はケアード公爵家が用意したものだ。パンに具材を挟んだものだが、具材もパンもテーブルの上に並べて、自分で好きなものを挟んで食べる方式にした。
 それから、砂糖を少しだけ混ぜたホットミルク。子どもたちには好評である。
「その件は、考えてはいるんだ。領地にいる職人に道具を作ってもらおうと思っている。そして、魔石を使う」
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