大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 魔石とは魔力が込められた石のことで、自然界に存在する資源の一つ。幸いなことに、ケアード公爵は魔石が採掘できる鉱山を有している。
「魔石を使えば、魔石に反応して精霊の力――すなわち魔法が使える。魔石を動力として、砂糖のための道具を作れば、子どもたちの作業も楽になるだろう?」
「ええ、そうですね。素晴らしいです、お父様」
「だから、どのような道具が必要なのか、具体的な案を出してほしい」
「わかりました」
 コクリと頷いたエレノアはホットミルクを飲む。牛乳が苦手なエレノアだというのに、砂糖を入れたら美味しいと言う。
「それから、せっかくだから砂糖をアグルル会長にも味見をしてもらおうと思っている。商会メンバーとの顔合わせがあるからな。そのときに、いくらか砂糖を用意できるといいのだが……」
「ええ、でしたら子どもたちが作った砂糖を是非。そのときには教会の子どもたちが作ったことをアピールしたいのです」
「それはいい。子どもたちでも作れることがわかれば、街の事業としても提案しやすいな」
 そうですね、とエレノアも安堵の笑みを浮かべる。
「セシリアはおとなしいのね?」
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